レース短評【スクリーンヒーロー】

11月30日(日)東京のジャパンＣ(Ｇ１･芝2400ｍ)に57kgデムーロ騎手で出走、馬体重は前走からプラス2kg の486kgでした。
レースは好スタートから先団直後のポジションで1コーナーをまわりました。道中は5･6番手の外めを追走。
3コーナー過ぎからジワジ ワと前に忍び寄り、手応えを十分に残したまま直線に向きました。
馬場の中央よりに持ち出して追い出すと、力強い脚を繰り出して、内で競り合うＧ１ウイナー たちを尻目に、残り200ｍを過ぎたあたりで一気に抜け出して先頭へと躍り出ました。
最後は外から1番人気の今年のダービー馬が迫ってきましたが、そのま ま見事に押し切って、ゴールの瞬間、鞍上のデムーロ騎手の右手が挙がりました。Ｇ１初挑戦で世界の強豪が集うジャパンＣを制すという快挙をなし遂げていま す。勝ちタイムは2分25秒5、2着馬との差は1/2でした。
レース後、デムーロ騎手は「馬の力を信じて乗りました。マツリダゴッホがとてもいい感じに見 えましたので、マークしていました。本当に嬉しいです」と興奮気味に語ってくれました。
また、鹿戸調教師は信じられないという表情で、「開業したばかりな のに素晴らしいレースに出ることができて、しかも勝てて、嬉しいしビックリしました。預かった当初から3200ｍくらいで力を発揮する馬だと思っていまし たし、来年の天皇賞春に照準を合わせていました。想像以上に成長してくれていましたね。流れもピッタリでしたね」とコメントしています。